2月4日、テレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠でスーパージャンプに連載中の漫画『バーテンダー』がドラマ化される。
ストーリーを簡単にいえば、バーテンダーを主人公にしたヒューマンドラマだ。
テーマとなるのはカクテルやウイスキーにまつわる話。
それぞれの酒の持つ物語と、道に迷った人間とを交錯させた非常に魅力的なものだ。
我々にとっては非常に勉強になるものでもある。
2006年にはフジテレビ系列でアニメ化された。
個人的にずっと愛読しているマンガだし、期待は隠せない。
が、それ以上に心配している。
なぜなら『酒』をモチーフにしたドラマは歴代、失敗作続きだからだ。
とくにジャニーズ事務所のアイドルで映像化すると見るに堪えない。
それは、スマップ・稲垣吾郎主演の「ソムリエ」であり、KAT-TUN・亀梨和也主演の「神の雫」だ。
まぁ酷かった。
理由は大きく二つある。
ひとつは、万人向けにアレンジするため、主役が『酒』ではなく『人間』になってしまうからだ。
人間が中心になるため、ワインならばヴィンテージの問題が生じてくる。
(登場人物の年齢を考えると、過去にこのヴィンテージを飲んでいるのはおかしいなど)
さらに原作とドラマ化の時期的な差もあるため、原作時点では飲みごろでなかったワインがドラマ化時点では飲みごろになってしまうという問題もある。
それに予算的に高級ワインの良年ばかり用意できないだろう。
ふたつめは、演出家が見栄えを重視するために、現実ではありえないような小道具や演出を使ってしまうことだ。
たとえばレストランでブルゴーニュワインをボルドーグラスでサービスしたり、デキャンタージュされたワインをさらにとんでもなくスワリングしたりしてしまう。
当然、設定が原作と大きく異なり、魅力が半減する。
改めて言うが、私は非常にドラマ化に期待をしているのだ。
このドラマをみることによって、ひとりでも多くの方に『酒』の持つ魅力を知ってもらいたい。
そして生活を豊かにする方法として、酔うためでなく『酒を楽しむ』ということを体感してほしいと思っている。
なんにせよ、ただ祈るほかない。
過度の期待は控えよう。
期待が大きいと子供は稀に非行に走る。
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ソムリエは随分前で多分当時はワインも飲んでなかったと思うんで覚えてないのですが、神の雫は酷かったですね。
当時の勤務先がちょこっと関わってたんで始めは一応見てたんですが。
でもお酒や食べ物の漫画やドラマは無理なく勉強出来ますよね。
オーストラリアでは最近料理系の番組が充実してて嬉しい限りです。
2011年1月21日 18:27 | 黒須 慧
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多分 プロデューサーや監督などが
知識不足だからドラマ化は無理だと思いますよ
そもそも お酒を嗜む事自体が 人それぞれの
ドラマだと思いますから 他人の作品に期待するより
自分のたしなみを大事にした方が ワタシは良いと思います
(ジャニーズ事務所が係わるならなおさらネ)
v( ̄ε ̄)
2011年1月21日 20:02 | Tom Scotta
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>Tom Scottaさん
やっぱり難しいですかねぇ。
ドラマや漫画はいままでその世界を知らなかった人に興味を持ってもらうにはいい媒体だと思うのですが…
どうしても製作には限界、というか縛りみたいなものがありますしねぇ。
といいつつも私はチェックしてしまうのですが…
2011年1月21日 23:08 | 黒須 慧
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と信じることがまずは始まりなのでしょうか?
2011年1月22日 02:29 | BonRepas麻布十番店
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>BonRepas麻布十番店さん
そうですね。
信じることから始めましょう(笑)
2011年1月22日 08:40 | 黒須 慧
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ドラマ化は実にリアリティーの無い作品となってしまいましたね。
「ソムリエ」という漫画は私にとって実にリアリティーのあるマンガだったのですが、実体験の無い制作者によって駄作に落とし込まれてしまった感があります。残念です。
今度こそと、、、、、信じたいのですが‥‥
2011年1月23日 15:10 | おぽひろ
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久しぶりにコメント入れます。イルバチャレやっと発見して飲みました!最近もっぱらドルンフェルダーを好んでましたので割りと渋味が強いですね。でも時間を置いたらちょっとまろやかになって美味しかったです☆他にドルンフェルダーのような感じの赤ワインでオススメありますか?
2011年1月23日 21:56 | ぴらり
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>おぽひろさん
ソムリエの衝撃は忘れられません。
期待していただけに、主人公のぶっとびぶりときたら想像以上でした。
お酒と言うのは難しいジャンルなのかもしれませんが、原作のイメージを壊さないようにしてもらいたいな、と思います。
どちらかというとアニメ向けのジャンルなのかもしれませんね。
2011年1月23日 22:42 | 黒須 慧
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>ぴらりさん
どうも御無沙汰しています。
お元気でしたでしょうか?
さすがにドルンフェルダーに慣れた舌にはイル・バチャレは渋く感じるかもしれませんね。
デキャンタージュしなければ抜栓翌日くらいがベストだと思います。
ドルンフェルダーは特殊な品種なので、似ているタイプというのはなかなか難しいかもしれませんね。
意外とロゼ・ダンジュなんかお口に合うかもしれません。ドルンフェルダーよりさっぱりしていますが…
価格も1200円前後くらいです。
あと思い浮かんだのは白ワインですが、国産のケルナー種から造られる白ワインでしょうか。
レイト・ハーヴェストとは遅摘みの葡萄から造られるワインです。
中央葡萄酒・余市のグレイス レイトハーヴェスト ケルナーあたりがいいですね。
価格も2000円前後くらいだと思います。
ちょうど家にもストックがあるので、バレンタイン前にそのうち記事にしてみてもいいかもしれまんせんね(笑)
ほかにも思いついたらコメントしますね。
2011年1月23日 23:01 | 黒須 慧
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>ぴらりさん
思い出しましたよ!
すっかり忘れていました。
イタリアのブラケット・ダックイです。
ピエモンテ州の低アルコールの微発泡赤ワインです。
アスティ・スプマンテと同じ産地で作られており、赤のアスティとも言われています。
そしてイル・バチャレのブライダ社も造っており、ブライダのブラケット・ダックイなら価格は2400円くらいでしょうか。
イチゴのニュアンスが強く、赤い大輪の花のような印象もあります。
これならブライダのリベンジもできるのではないかと…
機会がありましたらお試しください。
2011年1月24日 00:20 | 黒須 慧
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>黒須 慧さん
元気でしたよ♪仕事後のワインとチーズがたまらない毎日です(笑)
なかなか色々試飲できないので同じ銘柄しか飲まず冒険できないんですよね~。ドイツとイタリアが自分には合うような感じは解りました。いつも教えて頂けると助かります!また探して飲んでみますね☆☆
2011年1月24日 02:05 | ぴらり
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>ぴらりさん
仕事後のグラスを楽しみ始めたら、完全に”こちら側”ですね(笑)
ようこそ。
ゆっくりいろいろ試してみてください。
やはりフェアなどで試飲できるといいのかも知れませんね。
2011年1月24日 11:13 | 黒須 慧
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>黒須 慧さん
嬉しいです“そちら側“に誘って頂いて(笑)
色々楽しみたいので、フェアに行きたいですね☆
2011年1月24日 12:47 | ぴらり
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>ぴらりさん
春先までは百貨店のフェアは少ないですね。
暖かくなったらフェアがどんどん開催されますよ。
ぜひ楽しんでください。
2011年1月24日 18:56 | 黒須 慧
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あれ?
たしか某所でごにょごにょって話じゃなかったっけ?
みたいな話がどこそこでありました。
まあワインのようにヴィンテージに左右はされないのでなんとかなって欲しいのですが(涙)
2011年1月26日 23:51 | KAZU
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>KAZUさん
なにかあるんですか?
酒がらみはそもそもスポンサーの問題がありそうですけどね…(笑)
なんにせよ、楽しみです。
2011年1月27日 00:27 | 黒須 慧