飲んではハイに 醒めては灰に      =今宵のワインを楽しむためのワインブログ=-テタンジェ TAITTINGER
結局シャンパーニュに戻ってきてしまった。

やはりバレンタインやお祝いの席にはシャンパーーニュがよく似合う。

今宵紹介するのはテタンジェのグラン・クリュ・シャンパーニュだ。

テタンジェ ”プレリュード” ブリュット・グラン・クリュ

価格は12,600円。

インポーターは忘れてしまったが、たしか日本リカーあたりだったと思う。

テタンジェの創業は1934年。

その前身となっているのは1734年創業のシャンパン・メゾン、フォレスト・フルノー社だ。

ピエール・シャルル・テタンジェがフォレストー・フルノー社を買収し、その跡を継いだのが現当主のクロード・テタンジェだ。

いまやシャンパーニュ業界でも数少ない完全な一族経営メゾンということになる。

しかも全生産量の40%を自社畑でまかなうというとんでもないメゾンだ。

テタンジェの特徴はなんといってもシャルドネ比率の高いエレガントな味わいにある。

繊細で優美。

多くの女性がその虜になる理由もわかる。

多くのシャンパーニュ好きが口にしているシャルドネのみから作られるシャンパーニュ、ブラン・ド・ブラン。

その先駆けがじつはテタンジェなのだ。

1952年に一般市場向けにリリースされたテタンジェ社のプレステージ・クラスであるコント・ド・シャンパーニュが第一号となる。

コント・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュ伯爵)とは詩人としても有名なティボー4世の別名。

キプロスからシャルドネの先祖となる葡萄の樹を持ち帰った人物だ。

(写真上部に見切れている紋章が十字軍に遠征していたティボー4世)

まさにテタンジェ社がシャルドネの旗手である、との自信のあらわれなのだ。

紹介しているシャンパーニュはグランク・リュの”プレリュード”。

セパージュはシャルドネ50%、ピノ・ノワール50%。

”前奏曲”の名を冠するシャンパーニュだ。

このネーミングはL’INSTANT TAITTINGER(ランスタン・テタンジェ=『テタンジェの瞬間』)”というシリーズの第一号。

その名の通り、まるで音楽を奏でているような緻密で芸術的な仕上がりになっている。

二人の門出を演出するには最高の一本だと思う。

まぁ私は一人でも飲むが。

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  5. シャンパーニュも浮かばれない。
コメント一覧
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    ティタンジェンのコント ド シャンパーニュも007の映画にでたことあり。


    2011年2月18日 03:27 | ボンド

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    >ボンドさん
    たしか「ロシアより愛を込めて」でしたか…
    最初はドンペリ飲んでましたしねぇ。
    でもボンドのイメージか、ボランジェがしっくりくる気がします。


    2011年2月18日 10:45 | 黒須 慧

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    >黒須 慧さん
    最近はボランジェですね。イメージはあってるかも。


    2011年2月18日 12:57 | ボンド

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    >ボンドさん
    やっぱりボランジェがしっくりきますね(笑)


    2011年2月18日 13:00 | 黒須 慧

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