飲んではハイに 醒めては灰に-ウイスキーキャット
ウイスキーの原料となる大麦ばネズミや鳥の餌となるため、それら害獣の駆除が問題となっている。

古くからその害獣駆除のため、蒸留所では猫が飼育されていた。

それらの猫はギルドに所属しており、各蒸留所に派遣され仕事に従事している。—らしい。

もっとも有名なウイスキーキャットはグレン・タレット蒸留所勤務のタウザーだろう。

彼女は1987年3月20日に亡くなるまで、24年の生涯で28,899匹のネズミを捕まえギネスブックに登録されている。

ちなみにこの申告はタウザー自身が行っている。

彼女は捕った獲物を毎日同じ場所に置き、それを職人に見せることを日課としていたらしい。

ある時期から職人がそれを記録するようになったそうだ。

タウザー亡き後、その跡を継いだのが孫のアンバー。

しかしアンバーは大のネズミ嫌い。

売店と併設されたレストランで”接客”するのが日課で生涯1匹のネズミを捕まえなかったという。

代わりに頑張ったのはアンバーの子ネクター。

ネクターはとてもシャイで、職人の前にも滅多に姿を見せなかったらしい。

現在グレンタレット蒸留所にはタウザーの銅像が建っている。

銅像となった彼女に会うために世界中からウイスキーファンが蒸留所を訪れている。

ちなみにボクの好きなハイランド・パークには創業以来200年近く続くウイスキーキャットの家系がある。

これはもっともスコットランドでは最も古い血筋だと言われている。

2匹のウイスキーキャット「モルト」と「バーレイ」は仲良くネズミを捕っていた。

それはまた別の機会に。

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  1. 最果ての蒸留所。

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