ケーブルテレビのミステリチャンネルで「シャーロック・ホームズの冒険」がやっていた。
1984年にイギリスで制作された番組。
主演はジェレミー・ブレット。
ブレットのホームズは他の俳優のホームズを凌ぐ、史上最高のホームズとして絶賛されている。
それほどまでにはまり役だった。—らしい。
正直、あまり見たことがない。
完全に活字派の人間なので、あまり映像に興味がない。
ガイ・リッチーのホームズも観たいとは思いつつも、まだ観ていない。
という訳で、本棚から光文社文庫の「シャーロック・ホームの冒険」を取り出す。
作者はもちろんアーサー・コナン・ドイル。
翻訳は日暮正通。
他にも新潮社の文庫が数冊あるが、光文社を選んだのはただ単に装丁が綺麗だからだ。
以前の店にいたときにお客様からいただいたものでもある。
さてこのホームズ。
ミステリ史上一、二を争うであろう名探偵だが、私生活は意外とだらしがない。
ヘビースモーカーの上、モルヒネやコカインもやる。
退屈すると壁に向かって拳銃を発砲する。
唯一共感できるのは朝から酒を飲むことくらいだ。
小説を読み進めるとこんな一節が。
事件を解明した後、助手のワトスンに事の顛末を解説するホームズ。
「つまりね、ワトスン」
明け方近く、ベイカー街の部屋にすわってソーダ割りウイスキーを飲みながら、ホームズが説明してくれた。
(光文社文庫より抜粋)
ホームズが私立探偵として活躍したのは1870年代後半からのはずだ。
この時代からハイボールが存在していことが驚きだった。
天然の炭酸鉱泉自体はもちろんあったあろうが、どうやって保存していたのだろうか?
そして氷は?
謎は深まるばかりだ。
調べるのは面倒なので、この謎は迷宮入りにすることにした。
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こんにちは~
図書館でコナンドイル借りられませんでした。
予約になりました。こどもの夏休みの課題図書にでもなっているんでしょうか?
2010年8月1日 18:19 | 黒須 慧