ワインを楽しむためのワインブログ
先日、店頭販売しているとお客様からこんなクレームがあった。
「こんなにキャップシールがゆるゆるじゃ空気が入り込んじゃうじゃないか!」
はじめての上、ちょっと意外な指摘だったため、一瞬、回答に臆してしまった。
キャップシールとはワインの口に巻いてあるキャップのこと。
昔は鉛が使用されていたが、ワインを注ぐ際に成分が混入する恐れがあるとして現在では主に錫が使われている。
(さらに現在では錫からアルミに変更する動きも)
まぁ安いワインには熱収縮のプラスチックが使われているが。
よくワイン好きのお客様が「キャップシールが回るかどうか」を確認しているが、これは熱により液漏れしていないかを確認している場合が多い。
(液漏れしていなくても回らないことも多いので注意)
あまりにも意外だったが、ひょっとすると意外と誤解されているのかと思い、記事としてエントリーすることにした。
そもそもだが、キャップシールは瓶口を密閉するためのものではない。
なのでゆるゆるでも基本的には問題ない。
また頭頂部に小さな穴が空いているが、これは作業工程で空気を抜く穴なので当然問題ない。
では何のためにキャップシールは付いているのか。
これは、このワインは”未開封”ですよ。
ということを証明するためのものだ。
日本酒でよくある封栓シールも同様。
マジシャンが使うトランプにフィルムが巻いてあるのと意味は一緒だ。
なのであまり過度に気にする必要はない。
実際のところ、我々はキャップシールを抜き取り、穴を開けずコルクを抜き、そして中のワインを入れ替える、という芸当もできる。
その気になれば、だが。
その意味では我々もマジシャンだといえるかもしれない。
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ペタッ★ありがとぉございまぁすっ。
桃、ワイン大好きなので勉強になりまぁす。
またお邪魔しますねっ゚+.(・∀・)゚+.゚
2011年11月15日 13:18 | 桃
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ゆるくなったキャップを見たことが無かったな~。
陳列されてると、色々な人が手にするので
注ぎ口を保護しているものだと思ってました。
2011年11月15日 13:43 | な~お
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>桃さん
わざわざこちらまでありがとうございます。
楽しんでいただける記事をエントリーしたいと思います。
2011年11月15日 15:06 | 黒須 慧
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>な~おさん
たしかに瓶口の保護にもなってますね(笑)
ちなみにシャンパーニュのキャップシールが下まで大きいのはオリ引き後の目減り分を解りにくくするためなんです。
いろいろ考えられてますね。
2011年11月15日 15:10 | 黒須 慧
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はじめまして。
どんピーと申します。
ワインを飲み始めて2年弱です。
凄く勉強になりました。
これからも拝見させていただきます。
2011年11月17日 20:38 | どんピ~
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>どんピ~さん
はじめまして。
楽しんでいただけてよかったです。
また楽しんで頂ける記事をエントリーしたいと思います。
遊びに来てください。
2011年11月18日 00:33 | 黒須 慧