昨日までの風が収まり、本格的に暑さが首をもたげてきた。
しかし、暑くないと美味しくない酒もある。
今日紹介するのは、そんな酒の代表的な一本。
そう、サングリアだ。
サングリアとは赤ワインをソーダやジュースで割ってフルーツやスパイスを加えたものだ。
クラッシュアイスを満たしミントを添えたグラスに注ぎ、ガブガブ飲むのがいい。
同様の飲みものは世界各地にあるが、やはりスペインのサングリアがしっくりくる。
赤ワインで作ることが多いが、白ワインで作ったものはサングリア・ブランカと呼ばれる。
もともとサングリアとはスペイン語(厳密にはサンスクリット語)で”血”を意味するsangre(サングレ)という単語が由来なので、やはり赤ワインで作るのがいいのではなかろうか。
国内にも色々なサングリアが輸入されているが、本当に美味しいものは少ない。
写真はティオ・デラ・ボータのサングリア。
インポーターは伏見ワイン。
価格は催事だったが1,050円だった。
やや乳酸発酵(カルピスのような)したような香りがある。
オレンジやレモンが程良く、甘さも控えめで美味しい。
ベースのワインの香りだろうが、苺に似た香りも感じられる。
欲をいえば、このサングリアをベースにオレンジやグレープフルーツやリンゴ、バナナを加えたい。
その際は、柑橘類のワックスを塩でキレイに落とす必要があるが、まぁ大した手間ではない。
低アルコールだが、酒に弱い方はサイダーで割っても美味しい。
暑い日の真っ昼間から飲むのには最適だろう。
ことろで、なぜ普通の赤ワインではなく、この甘い飲み物が血を意味するサングレに由来するのか。
それは”傷を負うと血液は甘くなる”という伝説があるからだ。
まぁ敢えてお知らせするような情報でもなかったか。
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます。
- 芸術家に捧げるカクテル 『Canella ROSSINI and BELLINI』
- 国産パイナップルとブルー・ハワイ。
- ハイボール。
- 小さな努力。
- 酒棚の整理。