いい加減にイタリアワインは飽きてきたかもしれないが、もう少しお付き合い願いたい。
仕事がイタリア展に集中するので仕方がないのだ。
今回紹介するのはイタリアはヴァレ・ダオスタ州の赤ワインだ。
ヴァレ・ダオスタ ピノ・ノワール 2007。
申し訳ないが、造り手は忘れてしまった。
インポーターはロイヤルリカー。価格は3,150円。
ヴァレ・ダオスタ州はイタリアの最北西部にある小さい州だ。
ワインの生産量も少なく、イタリア全体のおよそ1%。
そもそも地産地消のワインだったため、輸出されることは少ない。
葡萄品種はピノ・ノワール。
ブルゴーニュを筆頭にしたフランス、カリフォルニアなどが有名な産地。
最近ではニュージーランドやイタリア北部も評価が高い。
イタリアでは通常ピノ・ネロとして呼ばれることが多い。ちなみにドイツではシュペートブルグンダーと呼ばれる品種だ。
色合いはやや煉瓦色がかっている。
2007年ヴィンテージとは思えない。
香りはベリー系の香りに加え、下草やハーブ香なども感じられる。
やや熟成したブルゴーニュのニュアンスに近い。
ニューワールドのピノ・ノワールのような果実感はない。
この価格なら下手なブルゴーニュを飲むよりもはるかに美味い。
なかなかの掘り出し物だ。
もともとは飲食店などに卸されていたものらしく、小売市場に流出することは少ない。
見かけたら即買いしてもいいかもしれない。
赤身の肉をロースとして、トリュフ・ソルトで味付けして合わせたい。
最近はイタリアワインのラインナップも面白い。
安くて普段飲みに使いやすいアイテム、バローロやブルネロ・ディ・モンタルチーノなどの高級ワインのラインナップも増えてきた。
もうしばらくはイタリアワインを楽しもう。
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