飲んではハイに 醒めては灰に      =ワインやカクテル、ウイスキーで充実した生活を=-ベルタ ブリック デル ガイアン BERTA
久々のオフだが、遊びに行く元気もでない。

体を休めることで精いっぱいだ。

せめてみなさんの暇つぶしにでもなるよう、ブログでも更新することにする。

さて、今回紹介するアイテムはまたしてもグラッパ。

先日オルネライアのグラッパの記事を書いたタイミングで紹介するつもりだったがすっかり忘れていた。

その名はベルタ社のブリック・デル・ガイアン モスカート・ダスティ 2001

モスカート種から造られるグラッパだ。

インポーターはフードライナー。

価格は16,800円。

さてこの価格はいかがだろうか。

高いだろうか?それとも…

ベルタ社は言わずと知れたグラッパの名門。

その魅惑の味わいは多くの酒飲みを虜にしてきた。

ベルタ社のグラッパの特徴は優良な原料を使うこと。

そして樽を使った長期熟成だ。

原料の搾り滓はアンティノリ、ヴェラヴィスタ、ブライダをはじめとする超が付く優良生産者ものばかりだ。

そしてミディアム・トーストの新樽を使用した長期熟成。

このブリック・デル・ガイアンは7年4ヶ月熟成というとんでもないものだ。

しかも一年に一度、新しい新樽に移し替える。

ブルゴーニュのドミニク・ローランが「新樽200%」ならばブリック・デル・ガイアンは「新樽800%」になるだろうか。

他のグラッパ生産者とは一線を画す。

上質なモルトやブランデーにも勝るとも劣らない。

愚直なまでに品質にこだわる姿勢は孤高で気高い。

鼻腔をくすぐる最初の香りはモスカートの爽やかで甘い香り。

そして樽由来の穏やかなバニラ香だ。

荒々しいアルコール感は消え、まろやかで甘く深い余韻が楽しめる。

グラスの残り香だけでも十分すぎるほどだ。

シガーと合わせて楽しみたい。

ちなみにベルタ社の最高峰は創業者の名を冠した「パオロ・ベルタ リゼルヴァ・デル・フォンダトーレ」。

バローロとバルベラ・ダスティの搾り滓を使用したグラッパ。

20年近い熟成を経ている。

イタリアンで食後にエスプレッソを飲む人を横目にグラッパを楽しむ。

そんな大人になりたいものだ。

改めて問いたい。

このグラッパは高いだろうか?それとも…

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  5. 最果ての蒸留所。
コメント一覧
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    のんでみたいです!


    2010年10月14日 23:06 | さおリ

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    >さおリさん
    はじめまして。
    美味しいグラッパなので、見かけたらぜひお試しください。
    ボトルでは手を出しにくいですが、イタリアンでもベルタはオンリストされていますよ。
    価格はそれなり…ですが。
    最近は女性もレストランでグラッパを楽しんでいるようです。素敵ですね。


    2010年10月15日 07:45 | 黒須 慧

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