抜けるような青空が広がっている。
梅雨の時は青空が恋しかったが、いまは灰色の空が懐かしい。
身勝手なのは分かっているが。
暑くて出かける気にもならず、とりあえずワインでも飲むことにした。
昼間っからワインを飲むのはやや憚られる。
ギリギリ妥協できるところで、せめて軽めのワインを抜栓する。
プリマテッラはガヴィで有名な生産者、ヴィッラ・スパリーナ社のオーナーが手掛ける低価格ワインのシリーズだ。
インポーターはフードライナー。
ヴィッラ・スパリーナ社のガヴィはちょっと特殊な作り方をしている。
実付いた葡萄の1/3程を剪定し、残りの果実に栄養を凝縮させることで質の高いワインを生産している。
ガヴィにしては2,700円程度とコスト的にはやや高めのワインだが、十分にその価値はある。
とはいえ、普段飲みにはやや高い。
そこで活躍するのがプリマテッラシリーズだ。
打って変わって、プリマテッラなら税込1,050円。
プリマテッラはイタリアでも優良なワインを生産している州からその土地の個性を引き出すように造られている。
造りは非常にシンプルで、果実味がありクリーンな印象。
なかから
ヴェネト州のピノ・グリージョ をチョイス。
ピノ・グリージョはピノ・ノワールの突然変異種で、果皮が灰色(グレイ)。
グレイのピノ種のため、ピノ・グリージョと呼ばれている。
色合いはほぼ無色透明。
味わいは軽やかで、白い花の香り。
そして青リンゴに似た爽やかな酸味がある。
真っ昼間から飲むのには丁度いい。
この背徳感が癖になる。
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