ギフト解体セールも一段落。
9月中旬からは各百貨店でイタリア展が立ち上がる。
またひと月ほどみっちりと仕事が繋がっているが、こればかりは仕方がない。
ちょうど催事前でスケジュール的にも緩やかなのをいいことに、このタイミングで勉強をしてみたりと自由気ままに過ごす。
もともと出不精である私は、一日中、読書をすることにまったく抵抗がない。
空調が効いている部屋ならばなおさらだ。
せっかくのイタリア展なので、イタリアワインでもおさらいすることに。
ストックから引っ張り出してきた勉強のパートナーはトスカーナの赤ワイン。
ビアジョ・オーク・エイジド・タスカンの2007年。
お手軽に楽しめるスーパートスカーナだ。
セパージュはサンジョヴェーゼが90%、カベルネ・ソーヴィニヨンが10%。
インポーターはボンド商会。
価格は1,575円。人気アイテムだが在庫があればイタリア展にも登場するだろう。
スーパートスカーナとは簡単に言うと、ワイン法上はAOP(DOCGやDOC)に属さず、IGPといった地域レベルの地理的表示付きワインだが、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどフランス系品種をブレンドして造られるトスカーナ地方産の高品質ワインのこと。
最近ではサンジョヴェーゼを主体にカベルネ・ソーヴィニヨンなどのフランス系品種がブレンドされることが多い。
一時期ほどのブームは去った感はあるものの、サッシカイアやオルネライアの人気は未だ不動だ。
さすがに二万円はするオルネライアにはなかなか手が出ないので、庶民は”庶民のスーパートスカーナ”を楽しむことにする。
しかしながらビアジョも低価格ながら造りは素晴らしい。
サンジョヴェーゼとカベルネは別々に醸造され、大樽で12ヶ月熟成。さらに一部は小樽で熟成し、それぞれを個別にテイスティングしてブレンドする。瓶熟は6ヶ月。
色調はやや赤みのある紫。
クランベリーやブラックチェリーといったやや酸のある赤い果実の香り。
樽由来の穏やかなバニラ香もあり、タンニンは穏やか。
価格を考えるとコストパフォーマンスは高い。
いつも見かけると購入するが、意外とすぐに欠品してしまうので注意が必要だ。
暑い日が続いているが、たまには赤ワインもいい。
こんな勉強なら毎日でも苦にならない。
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