現場に立っているとしばしばお客様に相談されることがある。それは
『健康のために赤ワインが飲みたいんだけど、飲みやすいのはどれ?』
というもの。
1991年にアメリカのCBCテレビ”60 Minutes”でフレンチパラドックス(赤ワインが心臓疾患の発生率を減少させることを推定した解説)が紹介されたことにより、赤ワインの健康効果が一般にも広く浸透した。
たしかに赤ワインに含まれているタンニン(ポリフェノールの一種)が健康成分として注目されているのは事実。悪玉コレステロールの酸化を抑制したり、脂肪やたんぱく質と結合して体外に排出しやすくする、という研究結果も報告されている。
その陰に隠れ、注目度の低い白ワインだが、実は白ワインにも健康効果が期待できるのだ。今回はそんな白ワインの健康効果について簡単にご案内しよう。
実は白ワインは殺菌効果か非常に高い飲み物なのである。よく「魚介類には白ワイン」というが、これは単純に味わいの相性だけではなく、経験から食中毒を抑制することが知られているからなのだ。
夏に食中毒を引き起こす代表的な菌にサルモネラ菌があるが、大手飲料メーカーの研究結果によると白ワインの殺菌効果で10万個のサルモネラ菌がおよそ10分でほぼ全滅するとも言われている。加熱殺菌が有効な腸炎ビブリオに対しても白ワインの殺菌効果が期待できる。
また白ワインは酒石酸やリンゴ酸、乳酸といった多くの有機酸を含んでいる。この有機酸は体内の善玉菌を増やし、免疫力をアップさせる効果が期待できる。
これからの時期にはよく冷やした白ワインも注目していただきたい。ただし、飲みすぎは禁物だ。
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