マルザイオーラ ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ

 

あと一週間もすれば関東も梅雨入りだろうか。

雨は嫌いではないが、通勤時のそれは別。
依頼によって仕事現場が変わる私たちにはちょっとだけ憂鬱な季節だ。

店頭で販売をしていても、徐々に白ワインやスパークリングワインに注目がシフトしてきているのがわかる。

まぁ本格的に暑くなるのはもう少し先なので、今回はこの時期に楽しめるワインでも紹介しよう。

女性はご存しかもしれないが、この梅雨時期はバラのシーズンでもある。
品種によっても異なるが、5月の半ばくらいから本格的に咲きはじめ、9月くらいまで楽しめる。

かといってロゼワインを勧めるほど私は単純ではない。

実はワインの中にはバラの香りのするものがある。

写真はイタリアはマルケ州の赤ワイン、マルザイオーラ ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ。
ヴィンテージは2010年。

インポーターはロイヤルリカー。
価格は催事なら1,500円前後で入手できるだろうか。

ラクリマ・ディ・モッロという葡萄品種はマルケ州、アンコーナ内陸部に現存する希少品種。
1980年代に格付けワインに認定されたことによって絶滅を免れたといわれている。

ちなみに葡萄の皮から涙のように雫が垂れることからこの名前が付いたとも。
カンパーニャ州にラクリマ・クリスティ(キリストの涙)というワインがあるが、それとはまったく別物。

その最大の特徴は大輪のバラを思わせる魅惑的な香りだ。

もともとラクリマ・ディ・モッロ種は早飲みで熟成には向かないと言われており、主にブレンド用品種として使用されてきたのだが、2000年代に入り、醸造技術の向上や研究によって本来持っている力が引き出されるようになった。

そういった意味では遅咲きの品種と言えるのかもしれない。

バラの香りの奥にはユリやスミレの香り、フレッシュな赤い果実の華やか香りが楽しめる。
穏やかだが長く続く余韻がある。

試飲販売での購入者のおよそ8割くらいは女性というほど圧倒的に女性に支持されている。

合わせる料理はサラミや赤身肉の香草焼き、ラザニアなどのミートソースを使ったパスタがいい。

夏の手前のこの時期に楽しんでみてはいかがだろうか。

 

ちなみに私にはちょっと華やかすぎる。

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コメント一覧
  • Liking the recent changes you’ve made mate!!


    2012年9月11日 08:13 | Shower Time

    • Thank you.
      Please enjoy this blog from now on.


      2012年9月11日 11:54 | Kei_Kurosu

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