ここ数日、暖かい日が続いている。
ここにきて春が本領を発揮してきたのかもしれない。
これからの時期はスッキリ系の泡や白ワインが楽しめる時期になる。
暑い日は嫌いだが、暑い日に飲む酒は嫌いではない。
そこで今回紹介するのはそんなひと時にぴったりのワインだ。
ミシェル・デルオモのミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー キュヴェ・サン・ヴァンサンの2008。
インポーターは巴ワイン。
価格は1,155円だったと思うが、色々買ったうちの一本なので自信がない。
先日の仕事先で購入してきたものだが、繊細で雑味のないクリアな味わいが特徴。
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌはロワール地方のAOC。
セーヴル川とメーヌ川の流域で造られるミュスカデ種のワインだ。
シュール・リーはワインの製造方法。
発酵途中で発生する澱を取り除かず、そのままにすることで旨味をだす製法だ。
必然、キュヴェ・サン・ヴァンサンがワインの名前ということになる。
サン・ヴァンサンとは”葡萄の守り神”の名前だ。
その昔、ワインがやっと庶民の口に入るようになったころの話。
水で薄めたワインを庶民に売る悪徳ワイン商が現れたのだ。
それを知ったワイン生産者はみな怒ったが、そのワイン商は言葉巧みに品評会で高値でワインを売りさばこうとしていた。
そこに現れたのが修道士ヴァンサン。
彼はワイン商の悪事を暴くため、自らのマント(聖衣)にそのワインをかけた。
するとワインはマントの上で水とワインに分かれ、見事に不正を証明したのだ。
以来、ワイン生産者達はヴァンサンを自分たちの大切なワインを守ってくれた守り神として讃えているのだ。
というわけで地名やワイン、レストランに「サン・ヴァンサン」という名が多いのは葡萄の守り神にあやかろうというわけだ。
さぁ、みなさんも神頼みといこうではないか。
祈る必要はない。
ただグラスを傾けるだけでいいのだから。
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これからの季節に良さそうですね!
このおつまみも気になります(^∇^)
2011年4月21日 08:43 | ココロコ
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>ココロコさん
ぜひお試しください。
色調はやや緑がかった薄いイエロー。
ライムやグレープフルーツの香りがあり、味わいはすっきりです。
おつまみはラ・レイネーセのツナと玉ねぎのパテ。525円です。軽くビネガーが使われていますが、ワインの邪魔をするほどではありません。
解説が長くなったので、パテの紹介は割愛しました(汗)
2011年4月21日 10:24 | 黒須 慧
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試してみます。
パテもぜひに!
今日、有楽町で『こだわりインポーターの会』に参加したら、なんと!ポミヨンとペピネルに逢えました!
思わず、黒須さんのブログの事をお話してしまいました(^∇^)
2011年4月22日 23:12 | ココロコ
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>ココロコさん
ブログにも書いていただいたようで…
お恥ずかしい。
キレイな女性スタッフの多いインポーターさんですよね。すばらしい(笑)
最近はいろいろなインポーターさんにブログばれしてます(汗)
2011年4月23日 00:31 | 黒須 慧