飲んではハイに 醒めては灰に                          =今宵のワインを楽しむためのワインブログ=-ボーグル シュナン・ブラン bogle chenin blanc
ついに関東地方も梅雨に突入した。

湿気が多く、私が一年でもっとも嫌いな季節だ。

なぜなら整髪料で立てている髪が湿気でしんなりしてしまうのだ。

しかしながらこの嫌な季節だからこそ美味しいワインもある。

今宵のワインはボーグル・ヴィンヤーズのシュナン・ブラン

ヴィンテージは2005年。

インポーターはオザムワイントレーディング。

価格は催事価格で2,100円だった。定価は2,625円。

シュナン・ブランは白ワイン用の葡萄品種。

スパークリングワインから甘口・辛口の白ワインまで色々なスタイルのワインが生み出されている。

もっとも有名な産地はフランスのロワール地方だろうか。

ヴーヴレやサヴィニエールが有名。

いまや南アフリカでももっとも重要な葡萄品種のひとつだ。

しかしカリフォルニアのシュナン・ブランも美味いのだ。

ロワールの高額なシュナン・ブランでハズれるくらいなら、このワインを選択するべきだ。

ボーグルのシュナン・ブランの畑があるクラークスバーグはワイン評論家、ヒュー・ジョンソン氏に「カリフォルニアでもっとも優れたシュナン・ブランの産地」と言わしめたほどの銘醸地。

そのポテンシャルは高い。

そしてポイントなのはヴィンテージだ。

ボーグルのシュナン・ブランの最新ヴィンテージは2009年。

今回購入したのは2005年だ。

最新ヴィンテージのシュナン・ブランはオレンジの花や青リンゴに似た香りがある。

追いかけるようにパイナップルやアプリコットの香りがあり、後味にはフレッシュで伸びやかな酸味が感じられる。

これが瓶熟すると青リンゴに似た香りは抑えられ、代わりにメロンに似た香りになる。

酸とアルコール感は角が取れ、丸みがあり柔らかい口当たりに変化するのだ。

ちょっと大人っぽくなったようなイメージだろうか。

この変化は一度体験する価値がある。

実はこのバックヴィンテージはインポーターの社長さんが自分用に手元で熟成させたものなのだ。

いわば「裏メニュー」的なワインなわけだ。

催事なので少量だけ用意してくださった。

そのうちの一本を分けていただいてきた。

この時期、フレッシュで爽やかな白ワインも美味しい。

しかし今だからこそ円熟した白ワインを楽しむのもオツなものだ。

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コメント一覧
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    ソムリエ試験(_ _)
    シュナンブランのシノニムはピノー・ド・ラ・ロワール。
    そんな事覚えてなんになるんだ!!
    …って感じです(^_^;)笑


    2011年6月3日 04:49 | 蓮月

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    >蓮月さん
    勉強頑張ってください。
    実際のところ、現場では役に立つことはあんまありないですね。
    カリフォルニアのジンファンデルとイタリアのプリミティヴォは同一品種ですしねぇ…
    まだまだ知らない人も多いですが。
    というか、まだまだわかってないことが多いといういのが本当のところですかね。


    2011年6月3日 08:56 | 黒須 慧

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