たまに仕事場やブログのコメントで伺ったりするのだが、アルコールに弱い方がいらっしゃる。
恐らくみなさんが思っているより飲めない人は多い。
研究者によって見解は違うのだが、おおよそ100%分類すると
普通に飲める人 … 50%
ある程度飲める人 … 40%
全く飲めない人 … 10%
程度だと言われている。
これはアルコール分解酵素の有無によるところが大きい。
(厳密にはアセトアルデヒド分解酵素の性質による)
あとは雰囲気や味わいといった二次的な要因だ。
経験からいわせていただくとこれも意外と大きい要因だ。
もちろん全く飲めない人に無理に勧めるのは言語道断だが、弱いだけならば楽しむ方法はいくらでもある。
そこで弱い人でも楽しめるお酒を紹介したいと思う。
誰にでもクリスマスを楽しんでもらえるようアドバイスするのが私の使命でもある。
今回紹介するのはイタリアの定番アイテムのひとつ、モスカート・ダスティだ。
モスカート・ビアンコ種から造られる微発泡の甘口ワイン。
それはブライダ社の
ヴィーニャ・センツァ・ノーメ モスカート・ダスティ 。
最新ヴィンテージは2009年。
価格は2,520円だったと思う。
インポーターはフードライナー。
そして個人的に世界でもっとも”官能的”なモスカートだと思っている。
優しく穏やかで芳醇。
泡立ちは柔らかで、果実や白い花を連想させる優美な香りがある。
アルコール発酵を途中で止めるため、アルコール度数も5.5%と低い。
一度飲んでいただけば”官能的”という意味がわかると思う。
できれば飲み方に一工夫してもらいたい。
このモスカート・ダスティを最大限に楽しむにはシャンパングラスでも一般的なワイングラスでもダメだ。
もっとも相性のいいクラスはクープ・グラス。
結婚式の乾杯で使われるような背が低く口の広い、底の浅いタイプのグラスだ。
100円ショップでも売っている。
モスカートの持つ甘く爽やかな香りと甘みの奥にある酸味が感じ取りやすい。
これでもアルコール度数が高いようならば、イタリアのブラッドオレンジ・ジュースで割ってみてほしい。
マスカットの香りとブラッドオレンジの香りは相性がいい。
一般的なオレンジジュースなら、ストレート果汁のものにレモンを1,2滴垂らすといい。
これならアルコールに弱い人でも楽しめると自負している。
ぜひ試していただきたい。
ひとりでも多く、クリスマスを楽しく過ごしてもらいたい。

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モスカート・ビアンコって
貴品種中の貴品種だと信じています。
2010年12月13日 11:50 | BonRepas麻布十番店
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>BonRepas麻布十番店さん
モスカート・ビアンコは素晴らしい品種ですね。私も大好きです。
いろいろ飲みましたが、ブライダのモスカートは素晴らしいです。
2010年12月13日 12:13 | 黒須 慧