一応、今回もクリスマスネタなのだが…
さて突然だが、みなさんは『魔女』というものをどう思っているだろうか。
マンガやアニメなどの特殊な事例を除けば、呪いをかけたり悪いことをするイメージではなかろうか。
一般的な定義としては「悪魔と契約を結んで得た力をもって災いをなす存在」というのが一般的な解釈だ。
実際、15~17世紀にかけてヨーロッパでは「魔女狩り」も行われていた。
が、世の中(?)悪い魔女ばかりではない。
ドイツにはちょっと悲しい魔女伝説がある。
それが『ダーゼンシュタインの魔女』といわれる伝説だ。
その昔、あるお姫様が禁断の恋に落ちた。
それが原因でお姫様は城を追放されてしまう。
しかもその恋も成就せず、お姫様は孤独な身の上になってしまう。
年老いたお姫様はそれでもその恋が諦められず、魔女になってしっまった。
という悲しい物語だ。
しかし、この魔女は悪い魔女になったのではない。
この魔女はその力で人々の恋を成就させる魔女になったのだ。
以来、恋の守り神として語り継がれている。
自分が成し得なかったことを恨まず、その手助けをすることは簡単なことではない。
なんとも素敵な話ではないか。
その魔女伝説から生まれたのが今回紹介するドイツワイン。
ヘックス・フォン・ダーゼンシュタイン シュペートブルグンダー Q.b.A 。
インポーターは伏見ワインコンサルティング。
価格は3,675円だったと思う。
Q.b.Aはやや甘口だが、同銘柄のアウスレーゼは甘口。
アウスレーゼは4,200円。
シュペートブルグンダー種はフランスでいうピノ・ノワール種のこと。
風化した花こう岩の土壌で丁寧に栽培されるシュペートブルグンダーの質は高い。
色調はオレンジがかった穏やかな紫色。
イチゴの香りがあり、酸と甘さのバランスが良く飲みやすい。
やや冷やし気味で楽しむのがいいだろう。
ボトルには魔女のモチーフが描かれ、おまけに人形も付いていたりする。
ギフトにも面白いし素敵な逸話があるのだが、どうも見た目が怖い。
なにも知らない相手に贈るにはリスクが大きい気もする。
ご利用は計画的に。
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます。
- 大注目のブティックワイナリー 『LA SPINETTA IL Nero di Casanova』
- イタリア最高峰のバルベラ 『il Baciale Monferrato Rosso 2007』
- ムートンの元醸造長が手掛けるワイン 『Chateau Haut-grignon 2007』
- それはバッカスが夢見たワイン 『Louis Jadot Songes de Bacchus』
- 僅少なヴァレ・ダオスタのピノ 『Vallee DAoste Pinot Noir2007』
SECRET: 0
PASS:
最近 ワインしか のみません 甘いのは 好きではないのですが 味が…
2010年12月9日 22:28 | yu---yu
SECRET: 0
PASS:
>yu—yuさん
はじめまして。
覗いていただき、ありがとうございます。
ワインの甘さもいろいろあります。
マスカットで造られるワインもありますし、いちごっぽい甘爽やか系のワインもあります。
また貴腐ワインやアイスワインのような極甘口まで。
もちろん無理に飲むこともありませんが、機会がありましたら一口くらいずつ試してみると美味しいと思えるものに出会えるかもしれませんよ。
いろいろなものを試してみてください。
ぜひまたブログも覗いてくださいね。
2010年12月9日 23:05 | 黒須 慧
SECRET: 0
PASS:
Q.b.a 庶民の味方ですよね
アウスレーゼ その昔その単語を化粧品にしたメーカーもあったり
でも 好みはあるでしょうが自分はキャビネットくらいの収穫が好きかも オッペンハイマーの奴が好き
しかしドイツの作り方は日本酒の精米歩合と発想が似ていますよね
v( ̄ε ̄)
2010年12月10日 01:01 | Tom Scotta
SECRET: 0
PASS:
>Tom Scottaさん
こんばんわ。
私もラインヘッセンのワイン、好きですよ。
クレーテンブルネンとかよく飲みました。
最近はナーエ地方を試飲することが多いですが…
アウスレーゼの名前が商品に使われたのは知りませんでした。
香水の「シャンパン」がすぐに使用禁止になったこともありましたね(笑)
2010年12月10日 01:11 | 黒須 慧