飲んではハイに 醒めては灰に      =ワインやカクテル、ウイスキーで充実した生活を=-イル・バチャレ il baciale
さてクリスマスまであとひと月ちょっとだ。

個人的にはあまり関係ないイベントなのだが、せっかくなのでしばらくはちょっと素敵なワインたちでも紹介しよう。

今宵紹介するワインはイタリアワイン。

名門ブライダ社のイル・バチャレの2007年 だ。

インポーターはフードライナー。

価格は3,000円前後だったと思う。

このブログを読んでくださっている方からの問い合わせで何度か紹介しているのだが、今回はもう少し細かく案内したい。

ブライダ社はイタリアはピエモンテ州のワイナリー。

「バルベラの歴史を変えた」といわれる程の名門だ。

安ワイン用の品種だったバルベラ種を”イタリア品種の女王”といわれるまでに育て上げた創業者ジャコモ・ボローニャ氏の功績は大きい。

上質なバルベラ種のふくよかで丸みのある深い味わいは人々を魅了する。

もちろん他の品種に関してもポテンシャルは高い。

以前に紹介したベルタ社のブリック・デル・ガイアンというグラッパの原料も提供している。

ブライダのモスカート・ダスティは格別だ。私が知る限り最高の品質だ。

機会があったらそのうち紹介しようかと思う。

そして、このイル・バチャレには現地の言葉で『巡り会い』、『婚約』といった意味がある。

なんとも素敵な名前だ。

だが、気のない女性に贈るにはちょっと危険なワインかもしれない。

私には関係ない話だが、人気のある男性陣はご注意願いたい。

セパージュはバルベラ種を主体にピノ・ネロ、そしてフランス系のカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローがブレンドされている。

まさにイタリア系、フランス系4品種の”巡り会い”から生まれた。

色調はやや濃い紫。

香りはカシスやフランボワーズなどのベリー系のニュアンス。

そしてスミレの花やチョコレート、樽由来のバニラの香りがある。

抜栓直後は香りがなかなか開かないのでデキャンタージュするか前日に抜栓するのがオススメだ。

が、せっかくのクリスマスなら急がずゆっくりと香りが開いていくのを楽しんでもいい。

たまにはワインの時間に人間が合わせてみるのもいいものだ。

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コメント一覧
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    そう結う時間を使ってみたい
    おいしい時の使い方ですよね
    思って見てもなかなか作れないし使えない
    頑張らねば


    2010年11月24日 01:43 | Tom Scotta

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    >Tom Scottaさん
    なかなかゆっくり時間をかけて楽しむことは少なくなりましたねぇ。
    なんとなく時間に追われての生活が染みついています。
    たまにはゆっくり…


    2010年11月24日 10:56 | 黒須 慧

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    はじめまして。友人が仕事の慰労にと、贈ってくれました。こんな意味があったなんて、ご本人はご存知なのか・・・ちょっと驚きました:)
    詳しいご紹介、ありがとうございます。いつ開けようかな。開栓が楽しみです。


    2011年4月7日 21:34 | 黒須 慧

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    >黒須 慧様
    そうですか。実は昨日、告白されました・・・w 黒須様のブログのお陰で、彼の思いが分かりました。ありがとうございます。ワインを開けて、じっくり考えようと思います。


    2011年4月9日 00:29 | 黒須 慧

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