ワインを楽しむためのワインブログ

とりえあずイタリア展の前半戦が終了した。

また明日から横浜で催事が立ち上がるが、同じアイテムなので気楽なものだ。

昨年に引き続き、多くのお客様がご来店下さった。

そしてはじめてのお客様も。

少しでもワインを楽しんでもらえるようになるとうれしい。

週末になると訪ねてくださるお客様も多く、数組を掛け持ちでご案内する形になってしまい申し訳なかった。

プライベートと違い、仕事では意外とモテるようだ。

ほんとに自慢にならないが、私の接客はとても長い。

販売員としてはやや問題があるのだが、楽しんで貰えている自信はある。

細く長くが信条なので、無理に購入をすすめることもない。

挙句「楽しかったけど、何を買えばいいのか余計にわからなくなった」とよく言われる。

まぁ、楽しんでもらえればそれでいい。

で、せっかくなので催事で人気があったワインでも紹介したい。

今宵のワインはカンティーナ・プロデュトリ・コルモンスのヴィノ・デッラ・パーチェの2008。

インポーターは日食。

価格は定価だと思うが、3,990円だった。

ブラインドで絶対にプレンド品種を当てることができない白ワインだ。

なぜなら全世界の600種類以上の葡萄品種がブレンドされている。

このワインのコンセプトは「世界平和」。

ヴィノ・デッラ・パーチェとはイタリア語で「平和のワイン」という意味だ。

このコンセプトに賛同した世界中の葡萄栽培家や醸造家から葡萄の苗木が贈られ、「世界の葡萄畑」という名の畑で大切に栽培されている。

エチケットは毎年、世界中のアーティストの中から3人が選ばれ描かれる。

ヴィンテージは忘れたが、過去にはオノ・ヨーコもエチケットのデザインをしているはずだ。

現在では世界平和の象徴として毎年90ヶ国の首相や大統領に贈られている。

色調は濃く深い麦藁色。

白い花やハーブ香とともに黄色い果実や柑橘系のニュアンス、フィニッシュにはドライ･フルーツの香りがある。

ひとつひとつの品種が主張せず、一体感がある。

非常になめらかで丸みがあり、余韻までじっくり楽しめる。

「地球を飲む」とはよく形容したものだと思う。

コンセプトワインとは思えないほど上質な白ワイン。

現実と違い、グラスの中はいつでも平和だ。



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