やっと三週間の勤務が一段落した。
さすがにブログの更新も滞ったが、紹介したいアイテムもいっぱいある。
徐々に公開したいと思う。
今回は新規オープンの店での業務だったのだが、非常に楽しく仕事ができた。
お客様のほとんどがワインにあまり詳しくない方だったのだが、丁寧に案内するほど興味を持ってくれているのを感じられる。
こういう現場は意外と少ない。
セール品も多く、1,000円前後のアイテムも多かった。
デイリーに楽しむことを考えるとやむを得ないだろう。
徐々に興味を持ってもらえればそれでいい。
もちろん中にはワインに詳しい方もいらっしゃる。
30代だろうか。
ある女性のお客様はボルドーのオススメを紹介してほしいとのこと。
候補はいくつかあったが、飲んだことのないものがいいだろうと写真のワインを紹介した。
それがサン・テステフのブルジョワ級。
シャトー・レ・ゾルム・ド・ペズの1994年。
インポーターはアストル。
価格は3,360円だった。
ゾルム・ド・ペズは「貧者のムートン・ロートシルト」といわれるポイヤック村のランシュ・バージュを生み出すカーズ家が所有している。
ランシュ・バージュの陰に隠れているものの、ゾルム・ド・ペズは素晴らしいワインだ。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン10%。
色調はオレンジがかった紫色。
94ヴィンテージとは思えないほど、果実味があり芳醇。
上品な熟成感もあり、やや土のニュアンスやスパイス香が感じられる。
試飲をしていただくととても気に入ってくださり、購入していただいた。
『私も飲みごろに足を掛けたくらいの果実味のあるワインが好きなんです』
と何の気なしに私がいうと、お客様が一言。
「あなた、若い女が好きでしょ?」
『はい?』
「私の経験だと、こういうワインが好きな男は若い女が好きなのよ(笑)」
とっさに『そんなことないですよ』と答えられなかった。
以前にシャンパーニュ性格診断の話をしたが、どうやら女性はワインで男の好みを分析しているようだ。
そういえば女性のお客様に「どんなワインが好みなんですか?」と聞かれることが多い。
なんだか怖くなってきた。
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私もくろすけさんのコメント読んで「女性で言うと25歳ぐらい?」って思っちゃいました。
って、くろすけさんがお幾つか存じ上げないので、それが「若い女」に当てはまるかわからないですが・・・。
2011年3月31日 10:28 | 結
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>結さん
ちなみに私は33歳です。
25歳なら「若い女」に当てはまりますかね。
結さんの仰る通り、94のペズは女性にたとえるなら25歳くらいのイメージかも…
「ヌーヴォーが好きなんです」と答えなくてよかったと思います(笑)
2011年3月31日 10:44 | 黒須 慧