さて今年最後の更新だ。
正直、なにを紹介するか迷った。
相応しいかはわからないが、はやり好きなワインから選ぶことにした。
今宵紹介するのはボルドーの格付け3級。
シャトー・マレスコ・サン=テグジュペリ の2004年。
手元のボトルが見当たらなかったので、仕事中にこっそり撮影してきた。
昔のエチケットも好きだったが、新しいエチケットもシンプルだが雰囲気がある。
名前の由来になっているのは17~18世紀にこのシャトーを所有した二人のオーナー。
シモン・マレスコ氏とサン=テグジュペリ伯爵。
そしてこのサン=テグジュペリ伯爵を曾祖父に持つのが作家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリだ。
そのアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作が『星の王子さま』。
この事実が私がこのワインを好きな理由のひとつだ。
子供のころにも絵本で呼んだ記憶があるが、この物語は大人になってから読むべきだ。
正直、挿絵以外は子供には向かないと思うのだ。
有名な物語だが、長年愛されるには理由がある。
この物語には心に響く言葉が多いのだ。
中でももっとも有名な言葉はこれだろう。
砂丘に腰を下ろしながら、王子様が操縦士の「ぼく」に語りかける言葉。
”砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ…”
この「砂漠」を「人間」、「井戸」を「大切なもの」に置き換えてこの物語を楽しんでいる読者も多い。
そして私にはこの言葉よりも好きな言葉がある。
”ぼくはあの花を愛していたんだ。ただあの頃のぼくには、花を愛するということが、どういうことなのかわからなかったんだ”
”この世の中に花はたくさんあるけれど、自分が大事にするたったひとつの花がある”
三十路を過ぎなければこの言葉の意味は理解できないと思う。
あの頃の自分に『星の王子さま』を贈ってやりたい。
いつも私は気付くのが遅すぎるのだ。
今年もあっ、という間に終わってしまった。
来年はどんな年になるだろうか。
読者のみなさんにも素敵な一年を過ごしてもらいたい。
さて、最後に『星の王子さま』から名言をもうひとつ。
『人生は素晴らしい』

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます。
- 我が心、カロンにあり 『chateau Calon Segur 2006』
- ムートンの元醸造長が手掛けるワイン 『Chateau Haut-grignon 2007』
- もうひとつの”貧乏人のオーゾンヌ” 『Chateau SIMARD 1996』
- 貧乏人のオーゾンヌ 『Chateau de Fonbel 2000』
- 一流へと成長する可能性 『Dm GUYON ECHEZEAUX Grand-Cru 2004』
SECRET: 0
PASS:
明けましておめでとうございます。
今年もいろんなワインを紹介してくださいね!
2011年1月1日 00:25 | アヤ
SECRET: 0
PASS:
>アヤさん
明けましておめでとうございます。
今年はじめての明けおめコールです。
うれしいです。
いつもコメントをありがとうございます。
いとつひとつのコメントとがこれ以上ない励みになります。
これからも少しでもお酒を楽しんでもらえるようにしたいと思います。
あと記事を短くします(笑)
今年も素敵な一年にしてください。
そしてこのブログにもお付き合いください。
2011年1月1日 00:32 | 黒須 慧
SECRET: 0
PASS:
年明けて 夜明け前…
この時間にブログをする
今までの正月とはちょっと違う新年を迎えました
先ず クロスケさんのブログからスタートさせて頂きました さあ 「今年も素晴らしく」できるよう
頑張りましょうv( ̄ε ̄)
2011年1月1日 02:22 | Tom Scotta
SECRET: 0
PASS:
>Tom Scottaさん
明けましておめでとうございます。
新年一発目と言うのは光栄です。
ぜひ今年も素敵な一年にしてください。
これからも楽しんでもらえるようにゆっくりと更新していきたいと思います。
みなさんのひとつひとつのコメントはとても励みになります。
今年もよろしくお願いします。
2011年1月1日 02:44 | 黒須 慧