三週間ちょっとにわたる連勤がどうにか終了した。
当然のようにブログの更新も滞っているが、それ以上に事務仕事が溜まっている。
来月末からはイタリア展がはじまるので、それまでには片付けねばならない。
が、灼熱の仕事部屋に籠るも、仕事が一切はかどらない。
ゆるくエアコンをかけながら、手元のワイン雑誌をペラペラとめくる。
こうなると仕事を放棄するまでもう一歩だ。
雑誌のバックナンバーではイタリアの固有品種の特集が組まれていた。
「やっぱりこの季節はピノ・グリだなー」などと思っていると、無性に飲みたくなってきた。
急いでストックのピノ・グリージョをワインクーラーに沈める。
飲みごろになるまで、およそ30分。
一仕事終わらせるには丁度いいだろう。
ちょっとだけやる気が出てきた。
引っ張り出してきたのはイタリアはフリウリの白ワイン。
コンテ・フォルメンティーニのピノ・グリージョ・コッリオの2009年。
インポーターはモンテ物産。
昨年のイタリア展で購入したものだが、2000円弱くらいで購入しているはずだ。
最新ヴィンテージは2010年だと思うが、一年ほど寝かせてある。
イタリア最北部に位置するフリウリは、繊細な香りと土壌のミネラル感を併せ持つ上品な味わいのある白ワインが造られる。
この季節に楽しむにはいい産地だろう。
コンティ・フォルメンティーニはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州はサン・フロリアーノ・デル・コッリオのワイナリー。
ワイン造りの歴史は16世紀初めにまで遡る。
栽培や醸造の技術研究も力を入れ、固有品種の特徴を引き出すワイン造りをしている。
寝かせているためか、色調は麦藁色に。
特徴的な酸味は丸みが出て、豊潤な果実の香りがある。
今日のような暑い日には最新ヴィンテージの方がより美味しく楽しめるだろう。
ちなみにピノ・グリージョ以外にもソーヴィニヨンとシャルドネがある。
気分に合わせて選んでみるもの面白い。
それにしても仕事部屋で仕事を放棄しながら飲むワインは格別だ。
今日は久々の休息日にしてワインを楽しむことにする。
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます。