イタリア展の第二弾も無事に終了。
さすがにやや疲れがみえてきた。
そもそも若くないのでこればかりは仕方がない。
三十路を過ぎた男の限界は近い。
といわけでエネルギーが切れた体にガソリンを注入することにする。
どうせならハイオクがいい。
というわけでハイオクに選ばれたのはイタリアのスプマンテ、
ドゥブル・ファランギーナ・メトド・クラシコ 。
イタリアの注目生産者のひとり、サン・グレゴリオと幻のRMシャンパーニュのジャック・セロスのコラボレーション・スプマンテだ。
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオはカンパーニャ州を代表する造り手だ。
カンパーニャ州の土着品種にこだわったワインを生産している。
その名はワイン造りを奨励した6世紀末の教皇、グレゴリオ一世にちなんでいる。
その葡萄畑はまさに「フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ(聖グレゴリオの領地)」の名に相応しい。
そしてジャック・セロスは言わずと知れたビオデナミを実践する造り手。
そのシャンパーニュは極上のブルゴーニュワインを思わせる。
このワインは先日のイタリア展で購入した。
インポーターはモンテ物産。
価格は2,940円。催事とはいえ破格だ。
葡萄品種はファランギーナ種100%。
耳慣れない品種だと思うが、この葡萄はカンパーニャ州の土着品種だ。
製法はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵(メトド・クラシコ)で造られる。
このスプマンテ、抜栓直後はまったく香りも味も開かない。
後味には強いミネラル感が残る。
この辺りはジャック・セロスに通じるものがある。
本領を発揮するのは二日目からだ。
前日に抜栓して冷やしてある。
夕食の買い物は忘れても翌日の酒の準備は忘れない。
初日と打って変わってドライ・フルーツを思わせる香り。
味わいは深く、魅惑的だ。
泡のキメも細かくクリーミー。そして持続力がある。
下手なシャンパーニュよりも遥かに美味く、官能的だ。
このスパークリングはシャンパン・グラスではなく、ブルゴーニュ・グラスが相応しい。
ドゥブルのボトルの裏にはこんな一節が書かれている。
「Dubl e’ il loro nuovo viaggio nel futuro degli spumanti.」
”ドゥブルはスプマンテの新しい旅”
泡好きなら迷わず共に旅立つべきだ。
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すいません。。。
またもやのんだくれてからんでしまいますが。。。
RMって何?
ルームメイト?
ロックメイカー??
リスクマネージャー???
こんな飲んだくれに、ご慈悲を。。。
2010年9月13日 21:57 | のんだくれ
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>のんだくれさん
説明が不足していたようですいません。
簡単に言うとシャンパンメーカーの製造方法の違いです。
RM: レコルタン・マニュピラン
自社畑の葡萄だけでシャンパンを造ります。いわば小規模の個人生産者です。
NM: ネゴシアン・マニュピラン
自社畑だけでなく、他社から買い付けた葡萄も使う生産者です。モエやクリコなどの大手メーカーがこのスタイルです。
CM: コーペラーティブ・マニュピラン
協同組合型の生産者です。村の農家が共同でシャンパンを造り、共同の名前で出荷します。マイィ村のマイィなどがそうです。
また、それぞれに利点と欠点があります。
これで疑問は解消されましたか?
2010年9月13日 22:23 | 黒須 慧
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>黒須 慧さん
合点ですよ!!!
RMは小作人。
RMはあきんどさん。
CMは農協のおじさんってことで。。。
ホント、すいません。
明日からはちゃんとします。
ワイン勉強するのでご勘弁を。。。
ホント、御免なさいでした。
2010年9月13日 22:36 | のんだくれ
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初めまして。最近、ワインよく飲むようになったんですが‥いっつも白ワインばかりなので、赤でオススメあるか聞きたいです☆
ちなみにアルザスのゲヴェルとかドイツワインの甘めが好きです。
2010年9月13日 23:27 | ぴらり
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>のんだくれさん
参考になったようでよかったです。
もしのんだくれさんがワインの販売員でないのなら、勉強にならない程度に楽しんだ方がいいと思いますよ。
楽しことなら自然と頭に入りますし。
わからないことは我々スタッフにその都度聞いてください。
そのために我々はいるのですから。
2010年9月13日 23:53 | 黒須 慧
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>ぴらりさん
赤のおススメはいっぱいあるんですが…
苦手なタイプはどうでしょうか?
たとえば渋みが苦手とか酸味が苦手とかありますか?
できれば希望価格帯もあると案内しやすいです。
甘めのものなら伏見ワインさんが輸入している
インゲルハイマー カイザーファルツ ドルンフェルダー Q.B.A
なんかは穏やかな甘口で美味しいですよ。おススメです。たぶん2,000円くらいです。
ちなみにイタリアのゲヴェルツも美味しいのがありますよ。そのうち記事にする予定ですが…
9月2日の記事のコメントでも読者さんに赤ワインを紹介していますので参考にしてみてください。
2010年9月14日 00:07 | 黒須 慧
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割と酸味の方が苦手かもしれません‥
価格帯は3千円くらいですかねー☆
2010年9月14日 01:27 | ぴらり
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>ぴらりさん
その予算だと山ほど選べますねー。
ではいま百貨店で開催されているイタリア展で入手しやすいアイテムをいくつか紹介したいと思います。
1. ピコ・マッカリオ バルベラ・ダスティ ラヴィニョーネ
果実味があってジューシーでとても美味しいです。価格は2,000円弱くらいでしょうか。
2. ブライダ イル・バチャレ モンフェッラート
短期間の樽熟のため、樽香も穏やか。ベリー系のニュアンスが強く、香りが華やか。
イル・バチャレとはピエモンテの方言で婚約という意味。価格は2,900円くらいだと思います。
3. ポッジョ・レ・ヴォルピ チェザネーゼ・デル・ピーリオ
艶やかでエレガントなタンニンがしっかり感じられる。これからの時期に赤身のお肉と合わせると美味しい。価格は2,600円くらいです。
イタリアに強いインポーターさんのアイテムなので、おそらくイタリア展にもどれかはでているかと思います。
やや本格的なアイテムをご紹介しましたが、まだ飲み慣れないようでしたら2,000円以下くらいの赤ワインを品種ごとに楽しんでみるのがいいと思います。
3,000円の予算なら1,500円のアイテムが2本買えますから。
参考になりましたでしょうか?
2010年9月14日 21:22 | 黒須 慧
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私は、ドゥブルのロゼを先月飲みました。
まさに、このスプマンテ別格ですね。
2010年9月14日 21:33 | クロ
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うわー!凄い!
ありがとうございま~す
かなり参考になったというか、今まで基本白ワイン派だったので秋は赤ワインも楽しめそうな気がしてます☆
早く飲んでみたい!!!
2010年9月14日 22:14 | ぴらり
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>クロさん
いやほんとにすばらしいスプマンテです。
品種が違うのでシャンパーニュと間違えることはありませんが、そのポテンシャルは同格です。
秋になったらもっと美味しく楽しめるワインだと思います。
2010年9月14日 23:11 | 黒須 慧
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>ぴらりさん
参考にしてみてください。
イタリア展では試飲のアイテムもいっぱいでているので現地で試飲をしてみるのもいいと思います。
白も美味しいですが、これからの時期は赤も楽しめますよ。
食材も豊富になる時期なので、料理と合わせて楽しんでみてください。
2010年9月14日 23:13 | 黒須 慧