飲んではハイに 醒めては灰に                          =今宵のワインを楽しむためのワインブログ=-エリック・ボルドレ ポワレ poire
この時期になるとスパークリングワインやスッキリ系の白ワインの人気が高くなる。

たしかに暑い時期を乗り越えるには最適の一本だと思う。

私は一年中スパークリングを飲むが、この時期のそれは格別だ。

しかし、この時期にぴったり合うのはスパークリングや白だけではない。

先日はサングリアを紹介したが、それに匹敵するアイテムを催事で見つけたので紹介したい。

それが、ポワレだ。

聞いたことがあるだろうか。

ポワレとは洋ナシから造る発泡酒だ。

林檎から造るシードルの洋ナシ版といった方がわかりやすいかもしれない。

日本だと高畠ワインでも造っていたと思う。

今回紹介するのはエリック・ボルドレのポワレ・オーセンティック・オーガニック

アルコール度は5%。

インポーターはル・ブルターニュ。

価格は1,714円。

エリック・ボルドレは三ツ星レストラン『アルページュ』のシェフ・ソムリエだった人物。

両親はドン・フロンテ地区でシードルの製造をしていたが、引退して土地を手放すこと決意。

それを聞いたエリック・ボルドレはなんとトップ・ソムリエの地位を捨て、故郷に戻り仕事を継いだ。

それが1992年のこと。

その後、ロワールの有名ワイン生産者ディディエ・ダグノー氏(シレックスの生産者)から学び、独自の哲学を持って上質なシードルとポワレを生み出した。

そうして生まれたシードルとポワレは衝撃と賛辞を以て受け入れられた。

色調はやや薄い黄金色。

口元に近づけるとややシードルに似た香りがある。

口に含むと、最初はふくよかな果実香があり、泡立ちは細かく穏やか。

そして特徴的なのは後に続く硬質で細く鋭い酸味。

いわばガラスの針のような印象を受ける。

この酸味が嫌な感じがなく、とても心地よい。

よく冷やして楽しみたい。

どんな食事にも合いそうだが、クリームチーズやターキーなんかがいい気がする。

この時期の選択肢にぜひ加えていただきたい。

しかしまだ、今年の夏を乗り切るにはアイテムが足りない。

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コメント一覧
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    乗り切るために
    飲みます!
    飲んじゃいます!
    やはりbeerかな…v( ̄ε ̄)


    2011年6月8日 01:51 | Tom Scotta

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    >Tom Scottaさん
    暑いからこそ楽しめるものもありますね。
    ビールは苦手ですが、夏のビールは私も好きです。
    でもスパークリングが中心ですね。


    2011年6月8日 11:28 | 黒須 慧

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