飲んではハイに 醒めては灰に                          =今宵のワインを楽しむためのワインブログ=-リパッソ ripasso
申し訳ないが、事務作業のためブログの更新が滞っている。

また明日から半月ほど休みがないので、更新頻度もさらに落ちる可能性が高いが、気長にお付き合い願いたい。

さてここしばらくスパークリングや白ワインを中心に紹介してきたが、リクエストも多いのでたまには赤ワインを。

今回のワインはイタリアのワイン製法である”リパッソ”。

以前に紹介したが、陰干し葡萄から造られる”アマローネ”の流れを汲むワインだ。

アマローネを簡単に。

北イタリアはヴェネト州、ヴェローナ近郊のヴァルポリチェラ地区で生産されるイタリアを代表する高級赤ワインのひとつ。

別名「ヴェローナの宝石」。

あるいは「瞑想のワイン」とも呼ばれる。

ちなみにヴェローナはシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」舞台として有名だ。

収穫した葡萄を風通しのいい場所で陰干しし、干し葡萄の状態にしてから仕込む。

果汁の凝縮した葡萄から造られるため、濃密で余韻が長くコクのあるワインに仕上がる。

「苦い」というイタリア語、【amaro】が語源になっている。

そんなアマローネの旨味を含んだオリや搾り滓の入っている樽に、前年に仕込んだヴァルポリチェラの赤ワインを入れ再発酵させる。

それが”リパッソ”だ。

低価格ながらアマローネの持つ厚みや余韻の長さを受け継いでいる。

個人的にはバローロやバルバレスコに使われるネッビオーロ種から造られるワインやアマローネなどは普段の食卓にはまったくそぐわないと思っている。

飲みごろが難しいし、なにしろ料理と合わせにくい。

大抵の場合、料理よりもワインが勝ってしまう。

そんなわけで、リパッソくらいが安くて丁度いいのだ。

写真のリパッソのインポーターはロイヤルリカー。

価格は催事で2,625円。定価は4,200円だったと思う。

抜栓直後はかなり香りが開きにくいので、できればデキャンタージュしたい。

これから催事も増えてくる時期なので、セールで見かけたら試していただきたい。

今週から催事もはじまる。

去年は仕事をしに来たのか買い物しに来たのかわからないほどワインを購入してしまった。

今年は散財しないように気をつけねば。

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コメント一覧
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    お久しぶりです!
    仕事 頑張ってくださいね~☆
    ところで質問です
    ブルーベリーのワイン?って美味しいですか??


    2011年6月15日 00:05 | アヤ

  • SECRET: 0
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    >アヤさん
    すいません。返信が遅くなりました。
    仕事もがんばりました(笑)
    ブルーベリーワインはいくつかありますよね。
    ブルーベリーを発酵したのものと赤ワインをブレンドしたものとあります。
    やや甘いものが多かったように思います。
    ちなみに自作もできますよ。


    2011年6月29日 13:20 | 黒須 慧

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