=ワインを楽しむためのワインブログ=
今日でやっと15連勤が終了した。
なかなか大変だったが、いろいろ試飲もできたのは良かった。
いい勉強になった。
久々に何を紹介するか迷ったが、せっかくなので今回仕入れた日本新入荷のワインでも紹介しよう。
みなさんもご存知かと思うがイタリアにはバローロというワインがある。
「ワインの王であり、王のためのワインである」
と評されるイタリア最高峰赤ワインのひとつだ。
ピエモンテ州のバローロ村を中心とした地域で生産される。
ネッビオーロ種から造られ、タンニンもしっかりしており、長期熟成に耐えられる高品質ワインだ。
最近ではモダン・バローロと呼ばれるバリックを使用したより樽を効かせたバローロも登場しているが、本来は大樽で熟成される。
同じバローロでもスタイルがまったく異なるため、購入の際は注意が必要だ。
写真のバローロは日本新入荷のバローロ。
スタイルは大樽を使用したクラシック。
生産者はフラテッリ・セリオ・エ・バッティスタ・ボルゴーニョ。
19世紀からバローロの丘でワイン造りをしている名門のひとつだ。
創始者のフランチェスコ・ボルゴーニョ氏はバローロの村長を30年務めた人物であり、この地を愛した人間の一人。
いまでもオークの大樽で36ヶ月熟成させ、瓶熟も6ヶ月行われる。
ワインのバックラベルには「No Baric」と太文字で記載されている。
このあたりは譲れない拘りだろうか。
インポータは中島董商店。
価格は5,250円。
ヴィンテージは2006年だが、思いのほかタンニンは柔らかい。
クラシックでエレガントなバローロが好きな方にはオススメだ。
色調はややオレンジがかった赤紫。
カシスを中心としたベリー系の香りに加え、シナモンのようなスパイス香がある。
酸味は穏やかで、時間とともに変化する味わいが楽しめる。
ちなみに私はネッビオーロ種が苦手だ。
どうも家庭の食事には合わせにくいし、飲みごろがシビアなのが気になる。
しかしクラシックなバローロでもここまで柔らかいなら飲みごろを気にせず楽しめる。
バローロ初心者にも私にも優しい。
たまには上質なバローロもいいものだ。
気が向いたらネッビオーロ種にももうちょっと挑戦してみよう。
さてほど良く酔いが回ってきたところで今夜はゆっくり休むことにする。
寝酒に高級ワインは最高だ。
人気の酒ブログはこちらから。
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます。
- それは狐のようにずる賢く 『Villa Annaberta CANAJA 2006』
- イギリス議会御用達 『LOMBARD et CIE Brut』
- 我が心、カロンにあり 『chateau Calon Segur 2006』
- 愛と幸せを運ぶ青いスパークリング 『SOMETHING BLUE Cuvee Mosseux 』
- ワイン造りは日々生きること 『D・Laurent GEVRAY-CHAMBERTIN 2006』
SECRET: 0
PASS:
寝酒に高級ワインとは・・
★ぐわし★には遠く及びませんね。。
夏に美味しいワインって、何かありますか?
2011年6月29日 08:19 | ★ぐわし★
SECRET: 0
PASS:
>★ぐわし★さん
夏に美味しいワインはいっぱいありますね。
甲州のシュール・リーもいいですし、サングリアもいいですね。ピノ・グリも捨てがたい。
うーん。悩みますねぇ。
2011年6月29日 13:25 | 黒須 慧