恐ろしいほど雪が降ったが、なんとかバレンタインも無事に終了した。
チョコレートに合わせるアイテムを紹介するのも一休みにしたい。
それにしても寒い日が続いている。
泡と白ワインも好きだが、こうも寒いと濃くジャミーな赤ワインが飲みたくなるのはなぜだろうか。
たまにはアマローネでも飲みたいところだが、懐事情がそれを許さない。
しかし庶民にも味方はいる。
低価格でもDOCGアマローネに匹敵するワインはあるのだ。
紹介するのはイタリアはヴェネト州の赤ワイン、
カナヤの2006年。
造り手はヴィラ・アンナベルタ。
価格は2,730円。
インポーターは稲葉。
セールなら2,000円台前半で買える。
さて、みなさんはこの生産者を聞いたことがあるだろうか。
実はこのヴィラ・アンナベルタ、アマローネ生産者のモンテ・ゾーヴォなのだ。
モンテ・ゾーヴォがデンマーク輸出用に作っている特別プロジェクトのワインがヴィラ・アンナベルタのカナヤ。
葡萄はアマローネ葡萄であるコルヴィーナ、モリナーラ、ロンディネッラが1/3ずつ。
陰干し後、プレスし発酵。
樽熟は1~3年使用したオーク樽で1/3ずつそれぞれ18ヶ月。
ただし葡萄の産地はヴァルポリチェラではない。
だから製法はアマローネと同じでもDOCGアマローネではなく、IGTロッソ・ヴェロネーゼになる。
ではなぜ名前を変えているのか。
それはモンテ・ゾーヴォの輸出ワインが低価格すぎるとアマローネなどの高級ワインの流通価格に影響がでるからだ。
知っている人だけがこっそりと楽しめるお買い得ワインな訳だ。
色調は深みのある濃い紫色。
ベリー系のジャムやプラムの香りがある。
樽由来のバニラ香やスパイス香も感じられる。
ヴィンテージの影響か、思ったよりもタンニンは強くない。
あと3年くらいは置いてもいいかもしれない。
ちなみにこのカナヤ、ヴェネト州の方言で「キツネのようにずるがしこい」という意味がある。
この記事を呼んだあなたももう”ずる賢い仲間”だ。
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ラッキー♪
覚えておきます。どこかで手に入ったらまたラッキーです。
2011年2月15日 22:52 | ぐれいす
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>ぐれいすさん
こんばんわ。
意識していないと目に入らないだけで、そんなに珍しいものではないですよ。
おそらく比較的簡単に見つかると思います。
ブログにあったワイン屋台いいですね。
ボクも気軽に飲める店をやりたいなー、っと思います。
2011年2月15日 23:54 | 黒須 慧
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ペタ、ありがとうございます。私もいつも楽しく拝見しております。今日のカナヤ、思わず注文してしまいました。今までイタリアワインは詳しくなくて、何となく食わず嫌い的なところがあったので、飲んでみるのが楽しみです。高い方のワインもいつか飲んでみたいです!
2011年2月16日 23:48 | nonnon
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>nonnonさん
ぜひ楽しんでください。
口に合うといいですが…
やはりデキャンタージュできるならそのほうが美味しいと思いますよ。
ちょっとイタリアワインの入門アイテムではないですが…(笑)
イタリアは北から南までアイテムが豊富なのでいろいろ楽しんでくださいね。
2011年2月17日 00:03 | 黒須 慧