飲んではハイに 醒めては灰に                          =今宵のワインを楽しむためのワインブログ=-カルペネ・マルヴォリティ
かつて物理学者アンシュタインは言った。

「人生を楽しむ秘訣は”普通”にこだわらないこと」だと。

しかしながら、”普通”であることがいいこともある。

”普通”がゆっくりと人々を魅了することもあるのだ。

今夜紹介するのはそんな”普通”のスパークリングワインだ。

カルペネ・マルヴォルティのプロセッコ・ディ・コリアーノ

価格は2,205円だっただろうか。

セールなら1,000円台で購入できる。

インポーターはフードライナー。

いまやプロセッコはイタリアのスパークリングを代表する銘柄のひとつとなっている。

比較的低価格で楽しめるものが多く、庶民に優しい。

私も大好きだ。

カルペネ・マルヴォルティ社は1868年にアントニオ・カルペネによって創業。

1860年にアントニオは友人から教えられたシャンパーニュを飲み、衝撃を受ける。

そしてイタリアでもこのようなワインを造りたいと試行錯誤の上、イタリアで初めてのシャルマ方式によるスパークリングを生み出した。

その後、本格的な瓶内二次発酵のスパークリングの製造に取り組んだ。

イタリアのスパークリングの先駆者でもある彼は、地元の誰もが尊敬する指導者でもある。

誰もが彼を目標とし、彼に認められたいと思っている。

そしてイタリア初の醸造学校となるコネリアーノ醸造学校の創設し、多くの醸造家を生み出した。

しかしそんな彼が造るワインを日本で知っている人は少ない。

なぜなら口当たりが良く、酸味と果実味とバランスのとれた彼のプロセッコは”普通”だからだ。

素晴らしく美味しいが、大きな特徴がないために印象に残りにくい。

そして残念ながら多くの日本のワイン好きは”普通”という言葉があまり好きではない。

が、日本でも一瞬だけ有名になったことがある。

第44代アメリカ大統領であるバラク・オバマ氏の就任記念パーティでカルペネ・マルヴォルティのプロセッコが採用されたのだ。

こういった席で他国のワインを用いるケースはちょっと珍しい。

色調は明るい麦藁色。

酸味も強すぎず、果実味とのバランスがいい。

シャルマ方式だが泡の口当たりもよく、飲んでいて心地いい。

辛口だがドライ過ぎず、色々な食材と合わせても楽しめる。

たまには”普通”にこだわってみるのはいかがだろうか。

もう一度”普通”であることの素晴らしさを知ってもらいたい。

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コメント一覧
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    アインシュタインの言葉 さすが!好きです。
    ワインは あまり呑みませんが、スパークリング ワイン 試してみます♪


    2011年2月18日 03:54 | 土屋 怜

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    >土屋 怜さん
    シンプルですが、とても美味しいスパークリングです。
    ぜひお試しください。
    お店で探すのは大変なので、抵抗がなければ通販が楽ですよ。


    2011年2月18日 10:50 | 黒須 慧

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    いつもペタありがとうございます(‐^▽^‐)
    素敵なブログの更新頑張って下さいね。
    ではでは。


    2011年2月18日 20:35 | 激可愛い雑貨屋カズちゃんのつぶやき

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    >激可愛い雑貨屋カズちゃんのつぶやきさん
    こちらこそ。
    最近はいろいろな方のブログを見させていただいているのですが、それぞれ個性があるものですね。
    もっと楽しんでもらえるブログになるといいんですが…
    ちなみに私も深津絵里さん好きですよ。


    2011年2月19日 00:05 | 黒須 慧

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