ワインを楽しむうえで必須のツールがワイングラスだ。
これを妥協するとせっかくのワインもそのポテンシャルを最大限に楽しむことができない。それくらい大切なツール。
我々は仕事柄、国際規格のテイスティンググラスを使用したりもするのだが、これは美味しく飲むためのグラスではない。やはり美味しく楽しむためにはそれなりのグラスが必要だ。
いくつか選び方にポイントがあるのだが、家でワインを楽しむことを前提にするならば以下のポイントだけ押さえればいいだろう。
① グラスにステム(脚)があるもの
② カットやカラーなどの装飾のないもの
③ クリスタル製であるもの
ステムがある方がスワリング(グラス内のワインを空気と触れ合わせるためにクルクル回すこと)がしやすい。そしてカットやカラーがあるとワインの色調がわかりにくくなる。さらにクリスタル製(鉛ガラス)のグラスならばより透明度が高いので、より色調がはっきりするわけだ。
有名ブランドではロブマイヤーやバカラなどの高級品もあるが、個人的にはやはりリーデルがおすすめだ。
リーデルはラインナップも多く、手ごろな価格なものも多い。なにしろ”見た目”ではなく、いかに”それぞれのワインを楽しむか”に重きが置かれているため、使い勝手がいい。
以前に勤めていた店でもリーデルのヴィノムシリーズの「キアンティ・クラッシコ/ジンファンデル/リースリング・グラン・クリュ」を使用していたが、汎用のワイングラスとしては最高の一脚だと思う。赤白どちらにも使えるし、大きさも程よく、日本の狭い食器棚にも収まりがいい。なにしろ値段もペアで6,300円とお手頃だ。
私の家では上記のグラスに加え「カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ」、「ブルゴーニュ」を用途によって使い分けている。
ワインをより楽しみたいという欲望が湧いてきたら上級シリーズを品種ごとに揃えてみてもいいだろう。よりワインの特徴がわかりやすくなる。
ちなみにシャンパーニュや泡物ならば浅草・創吉ものがおすすめだ。
バー業界でも有名なグラスやバー・ツールを扱う専門店。国産ハンドメイドながら2,362円という破格の値段で、びっくりするほど薄く、軽い。ちなみにブランドグラスも安い。
ワインを美味しく楽しむためには、ツールも重要。ワインだけでなく、ツールもとても奥深い世界なのだ。
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