ワインを楽しむためのワインブログ
ここにきてめっきり寒くなってきた。
先日も書いたが、たまの休みに前倒しで大掃除をしている。
が、ここまで寒いといろいろとやる気がそがれる。
2階の自室兼オフィスは中途半端な片付けのせいで、以前よりも遥かに散らかっている。
やはり余計なことをするべきではなかった。
明日からまた遠出なので、今日の片づけはここまでであっさり諦めることにした。
人間、諦めが肝心だ。
ちょうど先日、千葉で開催されたイタリア展で購入したアイテムが届いたので、今夜はそれを抜栓することにする。
イタリアのドネリ社が手掛ける安旨スプマンテだ。
正直、数年前に飲んだ時にはなんの感想もなかった。
値段相応だし、面白みもとくにない。
どうせドネリのアイテムならランブルスコの方がまだ面白いと思っていた。
ドネリ社はエミーリア・ロマーニャ州のワイナリー。
創業は1915年。
いまやF1のフェラーリのスポンサーだ。
創業者のアロルフォ・ドネリ氏がもともと自家消費用に造っていたワインを市場に投入してから100年近くの年月が過ぎた。
もともと自分で飲むようなので、安いのがいい。
インポーターはモンテ物産。
価格はセール価格だろうが、1,300円くらいだった。
ネットや激安スーパーなら1,000円を切るのではないだろうか。
しかし今回、しばらくぶりに試飲したら思ったよりも遥かによくなっていた。
個体差と言うにはかなりの変化があるので、ひょっとしたら造りを変えてきたのかもしれない。
なんにせよ、安くて美味しいならなんの問題もない。
試飲を担当していたスタッフに入荷本数を確認したところ、入荷が少なく追加なしで12本だけとのこと。
『ねーねー、これ全量買ってもいい?』
「またまたー(笑) 黒須さん買ってるれるの?」
『うん。年末年始用に買う。黒須、ウソつなかい。』
「マジで?」
『マジで。全部が駄目なら6本だけでもいいケド。』
「………。いや…今日初日で、いまオープンしたばっかりだし…」
『だよねー(笑) んじゃ最終日に残ってる分全部買うからよろしく』
というわけで売れ残った3本を配送した。
3本だけではどうせ年末までもたないので、潔くとっとと飲むことにした。
シャルマー方式なので泡自体はそんなに細かくないが、なにせバランスがいい。
果実味と酸味、そして香り。
普段飲みには最適だ。
葡萄品種はピノ・ビアンコとシャルドネ。
やや緑がかった麦藁色で、さわやかな香りときれいな酸味が楽しめる。
この時期なら鍋に合わせてもいい。
魚介はもちろん、豚肉や鶏肉とも相性はいいだろう。さすがに牛肉は無理な気がするが。
食前酒にもぴったりだ。
といいつつも、私は食前酒と言うには多すぎる量を飲むことになるのだが。
安ワインもいいが、そろそろクリスマス用のアイテムでも紹介したい。
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