=ワインを楽しむためのワインブログ=
ありがたいことに安くて美味しいシャンパーニュも増えてきた。
先日の催事でも3,000円台の半ばのシャンパーニュが数種類。
セールとはいえ、ひと昔前では考えられない。
ここ数年、日本ではRM(レコルタン・マニュピュラン)シャンパーニュやブラン・ド・ブランが流行っている。
正直なところ、個人的にはブラン・ド・ブランよりはピノ・ノワール比率が高いシャンパーニュが好きだ。
庶民としてはたまにしか口にできないので、やや厚みのある濃い目の味を選びたくなる。
しかしこのシャンパーニュを試飲して、繊細なシャンパーニュの美味しさを思い出した。
まだ暑さの残るこの時期には最高の一本になるだろう。
そのシャンパーニュは
ジモネ・ゴネのブリュット・トラディションのN.V.。
あまりご存知ないだろうか。
インポーターは八田ワイン。
価格はセールで3,544円だった。
ジモネ・ゴネの創業は1986年。
まだまだ歴史の新しいシャンパン・メゾンだ。
コート・ド・ブラン地区のメニル・スール・オジェ村でシャンパン造りを行ってきた。
熟成期間は24~30ヶ月。
セパージュはピノ・ノワール50%、シャルドネ50%。
バイヤーズ・ガイドの”ギド・アシェット・デュ・ヴァン”でもおすすめワインに選ばれている。
色調はかなり薄い麦藁色。
泡立ちが細やかで口当たりがいい。
イースト香も非常に穏やかで、爽やかな果実味がある。
後味にはシャルドネ由来の綺麗な酸味が感じられる。
非常にバランスが取れていて、心地よく繊細なシャンパーニュだ。
あまり味の濃い料理と合わせるよりは、簡単なオードブルと合わせるのがいいだろう。
もし手にする機会があれば、ぜひお試しいただきたい。
実のところ、催事で何本か購入しておけばよかったとちょっと後悔している。
後悔先に立たずとはまさにこのことだが、買ったら買ったでちょっと反省することになる。
私の人生は後悔と反省の連続だ。
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