私が働くいろいろな百貨店ではそろそろ11月のボジョレー・ヌーヴォの準備が始まっている。
担当者はアイテムの選定と発注数に頭を悩ませることになる。
可哀そうだが頑張ってもいらうしかない。
ボジョレー・ヌーヴォは毎年、徐々に予約の時期が早くなっている。
それに反して販売数量は減ってきているのが現状だ。
日本ではフランスはボジョレー地区のヌーヴォが有名だ。
解禁日は11月の第3木曜日。
イタリアの新酒である”ノヴェッロ”は11月6日が解禁日。
ドイツの新酒である”ディア・ノイエ”は11月1日が解禁日だ。
さて我が日本ではどうか。
これは特に決まっていないのが現状だ。新酒ができ次第、出荷が開始される。
ちなみに山梨では2009年から甲州種の新酒の発売を11月3日に決めている。
そういった意味では日本の新酒の解禁日といっていいのかもしれない。
と思っていたのだが。
ワイナリーやレストラン「ボルドー」を経営する甲府ワインポート(甲府市桜井町、久保寺孝男社長)は10日、日本で一番早いとされる新酒の白ワイン「ドメーヌQ ヌーヌーボー デラウエア2010」を発売する。
(山梨日日新聞より一部抜粋)
葡萄品種は違うものの、新酒の発売という意味では3ヶ月も記録が縮まってしまった。
こういったイベント事は認知されるまでに最低でも5年程度の時間がかかる。
大事なのは足並みをそろえることで、早ければいいというものではないと個人的には思うが。
収穫日は7月8日と14日で、収穫した5300kgのデラウエアから6000本のワインを生産する。
アルコール度数は8%。価格は720mlで1,890円だ。
決して高いものではない。
早摘みのため酸が多く、すっきりとした味わいとのこと。
イタリアのピノ・グリージョのような感じだろうか。
ところでこのワインのネーミング、ヌーヌーボーとはなんだろうか。
フランス語のヌーヴォ(nouveau)は”新しい”という意味だ。
装飾美術様式のアール・ヌーヴォ(art nouveau)などがわかりやすいかもしれない。
決して”nou-veau”で”新-酒”ということではない。
と書いていた矢先だが、どうやらスペルが違うみたいだ。
ヌーヌーボー(nounoubeau)と書くらしい。
ますます意味がわからなくなった。
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- 蒼龍葡萄酒初しぼり。
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去年飲んだことがありまして、結構いけますよね。
2010年8月11日 22:24 | lesbourgeons
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>lesbourgeonsさん
まだ飲んだことないんですよ。
青デラはピノ・グリージョのイメージなんですがどうでしょう?
名前の由来とかをご存知でしたら教えてください。
2010年8月11日 22:44 | 黒須 慧
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>黒須 慧さん
名前まではすみません、忘れてしまいました。
味わいはただ覚えております。
甘くフルーティな味わいでしっかりしたワインとはちょっと違う飲み物のような感じで、私は所謂「ワイン」とは別物と勝手に分類しました。
勝沼で飲んだと記憶しています。
2010年8月11日 23:23 | lesbourgeons
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>黒須 慧さん
一か所だけ、私の書いたコメント、すみません、訂正させてください。
”所謂「ワイン」とは別物と勝手に分類”とは雑です。
”たしかにフルーティで甘酸っぱい味わいのワインがあってもよいだろう。"という意味合いで、普通のスティルワインとは一線を画しているというほうがいいと思います。
すみません。
2010年8月12日 00:28 | lesbourgeons
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>lesbourgeonsさん
なるほど。
結構甘さがあるんですね。参考になります。
個人的にはデラウエアはワインにするより食べる方が美味しいと思っています。
蒼龍葡萄酒さんの初しぼりシリーズのデラウエアに似ている感じなのだろうと新たに想像しています。
2010年8月16日 23:38 | 黒須 慧