常々思っていることなのだが、飲めないお客様にも楽しめるアイテムが必要なのだ。
私の友人にもまったくアルコールが飲めない人がいる。
それでもできる限り彼らにも楽しんでもらいたいと思っているのだ。
なぜなら大概の場合、ソフトドリンクよりもアルコールの方が高くつく。
特に外食の時はお茶やジュースでは色気もない。
出費に見合うだけの悦びを味わってもらいたい。
そこで今回紹介するのはフランスはノルマンディ地方のオーガニック・ノンアルコール・シードル。
ル・ポルミエ・ポミヨン。
インポーターはフィッツ・コーポレーション。
価格は2,300円くらいだったか。
ポミヨンはシードル・アップルではなく、食用のリンゴを三種類ブレンドしている。
そのすべてがオーガニック栽培だ。
低温殺菌で造られるため、リンゴも持つ甘み、酸味、香りと絶妙のバランスで楽しめる。
はじめて飲んだが、これがまた素晴らしく美味しい。
そしてこのポミヨン、実はノルマンディ地方に伝わる民話、というか伝説の物語なのだ。
ポミヨンはフランス一番のリンゴの村ペイドージュにある一番古いリンゴの木にあるくぼみから生まれました。
素直で愛くるしい笑顔の皇子はすぐにみんなの人気者になりました。
満月の晩ふくろうが目を覚ますと、この小さなプリンスと仲間たちはリンゴの木の下に集まり、ダンスを踊ったそうです。
レーヌ・デ・レネット(リンゴ)の女王、カエルの王子、ツグミの婦人、夜に舞う蝶々……
仲間達は一緒になって、王子が作るとっても美味しいリンゴの飲み物で、楽しい人生に祝福を捧げ、素晴らしい時を過ごすのでした。
まさにこのシードルはリンゴの王子様からの贈り物という訳だ。
これをただ高いリンゴジュースと思ってはいけない。
仲間で過ごす時間のためなら、これくらいの贅沢は許されるだろう。
完全にノンアルコールなので子供や妊婦さん、下戸の方でも安心して飲める。
まぁ子供には贅沢すぎるが。
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます。
- それはバッカスが夢見たワイン 『Louis Jadot Songes de Bacchus』
- 日本一早い新酒ワイン。その名は…
- 最後に辿り着くワイン 『ボデガス・アウテンティカ ゼータ・ブリュット・ロサード』
- 魅惑の甘口白ワイン。
- 三ツ星レストラン『タイユヴァン』。
SECRET: 0
PASS:
素敵なキャッチですね、 王子様がいないのでどこで入手できるか教えてくださーい
ノンアルコールでおいしものってあんまりみつからなくって。。。。
2011年4月3日 10:10 | ユミコデラックス
SECRET: 0
PASS:
>ユミコデラックスさん
インポーターさん的には伊勢丹系に強いと思いますよ。
阪急には一部入ってるかもですね。
2011年4月3日 22:59 | 黒須 慧